プレミアムコンテンツ 旅、食、ひとを愛でる珠玉エッセイ
ゆく先々で出会うものに心を動かされる
《旅》の愉しみ・味わいを優しく綴った、
小説家・フードコラムニストによるエッセイ集。
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修善寺温泉 あさば
柏井 壽
『あさば』という宿をどう表現すればいいか、いつも迷ってしまいます。格式の高さを誇っているので緊張を強いられるように思われがちですが、実際に泊まってみると、これほ...
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京都の割烹「祇園川上」
門上 武司
20年以上も前のこと。「あまから手帖」が「AMAKARA」から現在のスタイルにリニューアルした第一号は「関西和の30人」という特集であった。そこで僕は「祇園 ...
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伊香保温泉と「香雲館」
柏井 壽
万葉集にもその名が歌われた伊香保温泉ですが、関西からは少し距離があるせいか、お訪ねになったかたはそう多くないかと思います。
おなじ群馬県には草津温泉という日本を...
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徳山鮓
門上 武司
京都の「祇園さゝ木」というミシュランガイド三つ星の割烹店のカウンターには、中央にピザ窯が据えられている。きっかけは、多くの料理人たちと岡山の吉田牧場という料理...
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「クエ料理」
門上 武司
直近でクエを食べたのは、静岡のとある天ぷら屋で、最初に登場した一品。クエをいわゆる刺身サイズに切り、串打ちをしてさっと油の中を通す。油の温度は70度前後だと思...
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「蟹料理」
門上 武司
11月上旬かにが解禁となる。
一気に料理店の献立に「かに」の文字が踊り始める。焼きかに、蒸しかに、ゆでかに、鍋、かに酢などなど。締めのご飯がかにの炊き込みであ...
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「鮭」
門上 武司
父親は北海道出身であった。私の本籍は北海道の富良野という処であったが、結婚を機に大阪に移した。初めて北海道の地に足を踏み入れたのは小学校六年生の夏休み一人で北陸...
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地名で愉しむ京都旅 ~いよいよ旅のはじまりへ~
柏井 壽
地名で愉しむ京都旅7
令和三年の九月末で、日本中のあちらこちらに発令されていた、緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置が解除され、ようやく日本は日常を取り戻しつつあり...
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地名で愉しむ京都たび ~人が集うまち~
柏井 壽
地名で愉しむ京都旅6
京都の地名でよく見かけるのが、業種を表す町名や通りの名前です。
京都と言えばお寺。そのお寺になじみが深いのが数珠。今も名残りが見られますが...
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「松茸」
フードコラムニスト 門上 武司
かつて破天荒な料理人がいた。「すき焼きしましょうか。野菜は松茸だけ」と言いきった。期待と不安を抱き、彼の料理店に足を踏み入れた。テーブルにはすき焼き用の鍋と、な...