“何もしない”旅の贅沢 隠岐島「Entô」二連泊
今回ツアーで訪れますのは島根県隠岐諸島の内、三つの有人島からなる島前(どうぜん)地方です。
遠景に大山を望みながら、ゆいプリマを乗せたフェリーが隠岐島へと向かいます。
この日の天気は快晴。海面も凪いでおり、デッキに出ると涼しい潮風が感じられました。
鳥取県の境港からおよそ3時間半程で今回の宿泊先「Entô」がございます海士(あま)町へ到着しました。玄関口となる菱浦(ひしうら)港はいつも賑わいを見せます。
海士町は日本の名水100選にも選ばれる「天川の水」の恵みを受けた美食と、今年で遷幸800年を迎えます後鳥羽上皇の最期の地でございます。
「ないものはない」をコンセプトに、近年多くの移住者が訪れる島です。
ご宿泊いただきます「Entô」は2021年7月にリニューアル致しました全室オーシャンフロントのホテルです。
お部屋正面の大きな窓からは美しい隠岐カルデラの大自然をはじめ、日本海の絶景を独り占めできます。
なんとゆいプリマは初めての隠岐島上陸。
島民の方々が沢山写真を撮られていました。
ご夕食は隠岐神社の境内にございます「離島キッチン海士」にてご用意しました。
海士町を代表する食材のイカや、隠岐島でしか味わえない隠岐牛の天婦羅などをお楽しみいただきました。
2日目はかるた交流会から始まります。
今から約800年前、海士の地に流された後鳥羽上皇はこの地で沢山の和歌を残しております。それをかるたの形にしたのが「遠島百首かるた」です。
交流かるた会では景品や表彰状も送られました。おめでとうございます!
交流会の後は海士町のお土産物屋兼唯一のパン屋である「つなかけ」や村上家資料館など島の歴史や文化に触れました。
午後は海士町のある中ノ島から15分で着きます自然豊かな西ノ島へと参ります。
こちらでは地元のジャンボタクシーの運転士と、ジオパーク公認ガイド福田様のご案内で島内を観光します。
写真は由良比女神社境内に咲いていました合歓の花です。
「イカ寄せ」の伝説をもつ隠岐国一宮の由良比女神社(ゆらひめじんじゃ)です。
祭神の由良比女命の手を噛んだお詫びにイカの大群が神社正面に毎年押し寄せるという伝説を持つ神社。実際に数百匹ものイカが浜に打ちあがったこともあるそう。
神社の拝殿には日本海の白波とイカが彫られていました。豊漁や海上安全のご利益を持つ神社です。
お客様を乗せたジャンボタクシーは西ノ島を代表する絶景スポットの摩天崖へ向かいます。
道中は「牛馬優先」。断崖を悠々と歩くたくましい牛や馬に道を譲りながら、曲がりくねった道を行きます。
西ノ島を代表する自然風景、摩天崖へ到着しました。
目に映るのは四方を囲む青い海と、馬が草を食む緑豊かな牧草地、荒々しい断崖絶壁の三つの対比がとても美しい景色でした。
お客様も沢山お写真を撮られていた絶景スポットです。
こちらの通天橋も摩天崖と同じく、西ノ島を代表する自然美を感じ取ることのできる場所です。橋の部分は波や風の浸食でいずれは橋が崩れるのだそう。
こちらもお写真では分かり辛いかもしれませんが巨大な岩に圧倒されます。
今回は西ノ島を海からもお楽しみいただくため、國賀海岸のクルージングをお楽しみいただきました。
写真は明暗(あけくれ)の岩屋。海面が凪のときにしか入ることのできない洞窟をクルーザーで通過しました。
およそ1時間のクルージングの後はEntôにてご夕食のお時間です。
Entôでは海を眺めながら、島の食材を使ったお料理をお楽しみいただけます。
この日はカジキマグロが入ったとのことでお料理にも登場しました。明日はいよいよ船出です。
お世話になった海士町と島民の皆様ともいよいよお別れ。フェリーに乗りますと、色とりどりの紙テープを持った大勢の島民の皆様が真結のお客様のためにお見送りをして下さいました。
「ないものはない」というコンセプトの海士町ですが、このご旅行の3日間で日常では「見られない」多くのものをご覧いただけたのではないかと思います。
真結の旅ではより奥深い日本の魅力をこれからもお届けしていきます。